立冬が過ぎ、12月となり暦の上では冬となりましたが、体調は崩しておりませんか?

寒くなると特に、手足の先やお腹が冷える「冷え症」は女性に多い悩みのひとつです。

ある情報サイトでは、女性の悩み23選のなかで、冷え性は堂々の3位!と記載されていました。

つまり、成人女性の大半は「冷え症」に悩んでいることが推測できます。

実際に、あき星の女性クライアントの9割が冷え症を自覚しており、大きな悩みとなっているケースもあります。

「冷えは万病のもと」と言われているように、冷えは便秘や肩こり、不眠などのさまざまな不調の原因となるだけでなく、免疫力を低下させる大きな原因の1つであると考えられています。

風邪やインフルエンザが流行るこの季節、免疫力の低下は是非とも避けたいですね。

「冷え症」は体質だから仕方ないと諦めている方も多いですが、原因となっている生活習慣を改めることで、改善することができます。

本コラムでは、冷え性のタイプを判別し、冷え性の原因と特徴を知って、効率的に冷え性を解決して頂くヒントを知って頂きたいと思います。

そもそも”冷え性”って何?

冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。

つまり、血行障害(血行不良)や循環障害と言われています。

血行障害(血行不良)/循環障害は、簡単に言うと、何かしらの原因で血液の流れが悪くなってることです。

そのため、気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても冷え症の症状が出る方もいます。

では、あなたの冷え性はどのタイプの冷え性なのでしょうか。セルフチェックを行なってみましょう!

冷え性セルフチェック評価法

主な冷え症のタイプは4つです。

当てはまる項目をチェックして、最も多く当てはまるものがあなたの冷え症タイプの可能性大!

A.手足の末端が冷えるタイプ:冷え性レベル☆

□ 手足が冷たく、しもやけになることもある
□ 足先が冷えてなかなか寝つけない
□ 体温は36~36.5度前後ある
□ 生理痛や生理不順などの月経トラブルが起こりやすい
□ 食が細い方である
□ どちらかというとやせているほうだ
□ 立ちくらみしやすい
□ 運動はあまり好きではない
□ ダイエットをしている
□ 入浴はシャワーで済ませることが多い

B.下半身が冷えるタイプ:冷え性レベル☆☆

□ 姿勢が悪い
□ 顔や背中から汗が出ることが多い
□ 座り仕事、立ち仕事
□ 平熱は36度前後だ
□ イライラしやすい
□ 喉が渇いたとき、つい冷たい飲み物を飲んでしまう
□ すぐ冷房をつけたくなる
□ 更年期である
□ 上半身に比べて下半身が細い
□ 比較的薄着のほうだ

C.内臓が冷えるタイプ:冷え性レベル☆☆☆

□ 下腹部を直に手のひらで触ると冷たい
□ 疲れやすく、風邪を引きやすい
□ 冷えの自覚症状はないのに、平熱が35度台
□ 過去にお腹の手術をしたことがある
□ 慢性的な 肩こりや腰痛を持っている
□ ニキビなどの肌荒れ、目の下のくまが目立つ
□ 下痢と便秘を繰り返すほうだ
□ 膀胱炎にかかりやすい
□ ストレスをため込みやすい
□ 偏食である

D.全身が冷えるタイプ:冷え性レベル☆☆☆☆

□ 1年中、寒いと感じる
□ 夜中にトイレに行きたくて目が覚める
□ 疲れやすく、いつも体がだるい
□ 冷房が苦手で、暑くても冷たい飲み物は飲みたくない
□ 冷えの自覚があり、平熱は35℃台またはそれ以下
□ 乾燥肌で髪の毛がパサつきがち
□ ほっそりした体形で、体力がないほうだ
□ 貧血、もしくは低血圧だ
□ 食欲不振である
□ 運動は苦手で続かない

いかがでしたか?

タイプを踏まえて、次はタイプの特徴を知りましょう!

※当てはまる項目数が同じの場合は冷え性レベルが高い方の冷え性があなたのタイプになります。

冷え性タイプ別特徴

A.手足の末端が冷えるタイプの特徴

手足の末端が冷えるタイプは、手足の先まで血液が循環しないことから、手足に冷えを感じるタイプの冷え性です。

血液がドロドロだったり血管が細かったりして血行が悪い状態だと、血液が手足の末端部分まで届きません。そのため、手足の末端が冷えてしまいます。

10代から30代の若い女性で多く、中でも、やせ形の方や無理なダイエットを行っている方に多く見られ、次のような特徴があります。

<特徴>

  • 手足やその末端が冷える
  • 寒い場所では手足の先から冷える
  • 冷えと同時に肩こりや頭痛を感じやすい
  • 普段あまり汗をかかない

このタイプの冷え性の主な原因として、運動不足や無理なダイエットなどによって食事量が不足し、体を温める熱を生み出すエネルギーが足りないことが挙げられます。

また、筋肉量が少なくなった影響なども挙げられます。

B.下半身が冷えるタイプの特徴

下半身が冷えるタイプは、気や血のめぐりが悪く、滞った状態で上半身がのぼせて、下半身が冷えるタイプの冷え性です。

腰から下が冷えやすい下半身型は、30代以降の男女、更年期の女性によく見られるタイプの冷え性で、次のような症状が特徴的です。

<特徴>

  • 手は温かいが、足は冷たい
  • 上半身に汗をかきやすい
  • 顔がほてる
  • 寒い場所ではふくらはぎや足先が冷えやすい

このタイプの冷え性の主な原因として、お尻をはじめとした下半身の筋肉の硬直や筋力不足、骨盤の歪みが血の巡りを悪くさせ、下半身の冷えを引き起こしてしまうのです。

また、お尻や太ももに蓄積される老廃物がセルライトという固まりになってしまい、身体の冷えがますます酷くなります。

C.内臓が冷えるタイプの特徴

下半身が冷えるタイプは、内臓疲労や自律神経との関係が深く、お腹周りが冷えるタイプの冷え性です。

「隠れ冷え性」とも呼ばれるこのタイプは、30代以降の女性に多く見られ、手足は温かいことが多いので、初期では自覚できないケースも少なくなく、冷え性だと気付かずに過ごしてしまうことも多いのです。

ぽっちゃり体型の方や食欲旺盛な方も、実はこのタイプの冷え性であるケースが多いといわれています。このタイプの冷え性は、次のような症状が特徴的です。

<特徴>

  • 手足や体の表面は温かいけれど、お腹が冷えやすい
  • 全身に汗をかきがち(汗によって冷えやすい)
  • 厚着をしていても体の冷えを感じる
  • 寒い場所では下腹部や太もも、二の腕が冷えやすい
  • 冷えと同時にお腹の張りを感じやすい

このタイプの冷え性の主な原因として、自律神経が異常をおこし、手足の末端部分の血管の収縮ができなくなり、その結果、内臓に血液を集めることができず、内臓が冷えてしまいます。

対策をとらなければ内臓は冷え続け、内臓機能の悪化の原因にもなってしまうため、発汗やお腹の張り、お腹を下しやすくなった、体のだるさを感じる、風邪をひきやすくなったなどの症状を感じた場合は注意が必要です。

D.全身が冷えるタイプの特徴

全身が冷えるタイプは、体内の熱生産が低下し新陳代謝が低下、常に体温が低く季節を問わず寒さを感じるタイプの冷え性です。

このタイプの冷え性は、若者や高齢者に多く見られ、一年中冷えを感じていることから、冷えの自覚症状が乏しいという特徴的な症状があります。

<特徴>

  • 食欲や気力が乏しい
  • 慢性的な疲労感や倦怠感などの全身症状
  • 長年の冷えにより、手足も内臓も冷え

そのままにしておくと身体機能の低下にもつながるため、気を付けたいところです。

このタイプの冷え性の原因としては、不摂生や食事量の不足などによる基礎代謝の低下が挙げられます。

また、慢性疲労や甲状腺の機能低下による影響、体質や服用薬の影響などによって、全身が冷えてしまうケースもあります。

冷え性の代表的な原因は?

どのタイプでもそうですが、冷え症は日々の生活習慣が大きくかかわってきます。

その主な原因をいくつか挙げてみましょう。

①運動不足

運動不足は身体の代謝を低下させ、血液の循環を悪くする原因となります。

また、筋肉量が少ないと体内で熱を生産することが出来ず、うまく体を温められません。

特に女性の場合、男性よりも筋肉量が少ないので熱を作りにくく冷えやすい体質だと言えるでしょう。

◆なぜ女性に多いの?その原因は・・・

・女性は男性に比べ筋肉量が少なく、筋肉が付きにくい性質を持ちます。そのため熱を作る力が弱いのです。

・女性は男性に比べ脂肪が多く、脂肪が付きやすい性質を持ちます。脂肪は一度冷えると温まりにくいため、冷えの原因となります。

◆冷えは男性にもある

男性も加齢によって筋肉量の低下、臓器機能の衰えなどにより熱を発することが上手く出来なくなり冷えを感じる方もいます。

高齢の男性では頻尿の原因にもなりますし、身体を温めると肩こりや腰痛などが楽になるような場合は、冷えが存在していることがあります。

②食生活の乱れ

  • アルコールを飲みすぎること。
  • 脂っこい食べ物を好み食べすぎること。
  • 冷たい飲食物や甘い物、ファストフードやスナック菓子を食べすぎること。
  • 無理な食事制限を伴うダイエットによるエネルギー・ミネラル・ビタミン不足に陥ること。など

これらの食生活では、身体が冷え、血液をドロドロにさせ、循環を悪くする原因となります。

◆便秘も冷え性の原因

上記のような食生活では、便秘にもなりやすく、腸内で蠕動運動が行われていないということで、基礎代謝も低くなります。

また、食事で取った栄養も上手く吸収することができず、質の悪い血液が身体全体を巡ることになります。

③自律神経の乱れ

自律神経は、体内での体温調節の役割を担っています。

暑くなると血管を拡げて体温を逃がし、寒くなると血管を縮めて体温を逃がさないようにするのです。

しかし、現代の冷暖房が整った住環境の中では、「暑い」「寒い」の感覚が鈍くなり、体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。

◆ストレス

過度のストレスをため込むと、自律神経が乱れ、末端の血流が悪くなり血行不良を引き起こします。

また緊張状態が続くと交感神経が長時間働き、自律神経が乱れ、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうのです。

◆喫煙

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れを悪くするとともに、自律神経を乱し、基礎代謝も低下させ、冷えに結びつきます。

④皮膚感覚の乱れ

きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。

そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。

⑤女性ホルモンの乱れ

ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。

◆子宮と卵巣

女性にとってとても大切な臓器であり、血液は関わりが深い臓器です。大切な臓器なので血液が大量に必要になりますし、女性ホルモンと血液循環はかなり関係が深く、月経時に大量の血液が排出されるため、熱を伝える血液が体の末端まで届きにくくなる時があるのです。

まとめ

いかがでしたしょうか?

自身の冷え性のタイプと特徴を理解し、冷え性の原因をすれば何をすべきなのか見えてきたのではないでしょうか?

タイプ別の解決方法をもっと知りたい方は、

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冷え性で悩まれている方は、ぜひご相談ください。