近年、食生活の乱れによって、「肥満」や「痩身」など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化していると言われています。

お子さんは、「朝・昼・夜」としっかり食事を摂っていますか?

好きなものばかりを食べる「偏った食事」になっていませんか?

私たち人間には、「食」を楽しむと同時に健康な生活を送るための視点が大切となってきます。

こうした問題を解決するのに重要な役割を果たすのが「食育」です!

今回のコラムを通して、「食育」についての知識を深めていきましょう。

まずは、ご両親が「食育」を学び、家庭の中で食育を実践をすることが大切です。

「食育」とは?

‟様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。”

(引用元:政府広報オンライン「食べる力」=「生きる力」を育む食育実践の環(わ)を広げよう)

「食育」は、生活習慣や心と身体の基礎をつくる幼児期に特に大切にしたいことなのです。

2005年には、「食育基本法」が施行されており、「不規則な食事の時間」、「栄養の偏り」などにより、体だけではなく心の健康も失われているとして、家庭や幼稚園、保育園、学校、地域全体などでの食育推進を掲げた法律です。

毎年6月は「食育月間」、毎月19日は「食育の日」とされています。

現在は、「食育」を国民へ浸透させていくための働き掛けも盛んに行われるようになっており、各地で食育関連のイベントも実施されているのです。

食育で「子どもロコモ」を予防しましょう!

「ロコモ」は、「ロコモティブシンドローム」の略称であり、骨や関節筋肉などの運動器の衰えが原因で、
「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態のことをいいます。

「子どもロコモ」については、下記のあき星コラムで詳しくご紹介しております。

子どもロコモを知る!お子さんはロコモ予備軍になっていませんか?

「子どもロコモ」を予防をするための栄養バランスのとれた食事とは?

1日に「何を?」「どのくらいの量」食べたらよいのかは、以下の表をご覧ください。

(引用:農林水産省 実践食育ナビ)

「子どもロコモ」の予防として、運動器の機能を保つためには、「5大栄養素」である脂質、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを毎日3回の食事から摂ることが理想だとされています。

上の表(農林おっくい産省 実践食育ナビ)のように、主食(米・パン・麺類)、副菜(野菜・きのこ・いも・海藻)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、牛乳(乳製品)、果物で組み立てるようにしていきましょう。

毎回メニューを揃えるのは難しいかもしれません。

朝や昼にとれなかったものは夜にしっかりとって補う。または、1週間の食事で総合的にバランスをとれるようにしましょう。

骨を強くする食べ物は?

骨は古くなると壊され、新しい骨がつくられます。そのときに骨をつくる材料が不足していると、骨がスカスカ(骨粗しょう症)になり、骨折しやすくなってしまいます。

骨をつくる材料で最も重要な栄養素は、「牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、大豆製品」などのカルシウムです。
(※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎がオススメです。)

日本人は、カルシウムが一般的に不足しがちだと言われています。

また、その他に「ビタミンD」や「ビタミンK」も骨の形成に役立つ栄養素です。

筋肉を強くする食べ物は?

せっかく運動をしても食事をきちんと摂らなければ、筋肉は減ってしまう可能性があります。

筋肉を強くする最も重要な栄養素は、「たんぱく質」です!

「たんぱく質」には、皮膚や骨、臓器、毛髪、血液など身体の全てを構成する成分として、最も大切な栄養素です。

また、たんぱく質は、免疫機能にも関わっているので、健康であるために必要不可欠な要素とも言えますね。

「食育」の土台はご家庭から!

「食育」の第1歩は、家族みんなで食卓を囲んで会話をしながら楽しく食事をすることや「和食」「洋食」など献立に変化をつけたりして、子どもたちが食事の楽しさを実感することが大切です。

また、家族での食事を通して、箸の正しい持ち方や 「いただきます」「ごちそうさま」といった食事のあいさつ、食べ物を大事にする気持ち、郷土料理や季節の料理といった食の文化などを子どもに伝えていくことも「食育」となります。

食事が空腹を満たすだけの時間にならないようにご家庭でも食環境を整えることから始めましょう!

最後に

成長期の子どもに対する「食育」は、子どもたちが生涯に渡って健康に生きていくことができるよう、その基礎をつくるために行っていくものにもなります。

生活習慣病の予防は子どもの頃から!

いきなりあれこれ変えようとするのではなく、一つずつ変えていけることから変えていきましょう。

これからも「食育」についてのコラムはUPしていく予定です。

あき星コラムを通じて、「食育」始めてみませんか?

あき星では、スポーツトレーナー、理学療法士、保育士といった「身体」「子ども」のプロが様々な視点から目の前の子どもたちに必要なことを見極め、子どもたちの成長をサポートします!

お子さんの発達や身体のことについて何かお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。