近頃、遊んでいるとよくこけてしまう。

そういった子どもたちが増えているとお話を伺うことがありました。

「そういえばうちの子もよくこけている…」そう思われた方もおられるのではないでしょうか?

この原因には、足の発達が大きく関わっていることが考えられます。

人の足は6歳までにほぼ完成するといわれており、幼児期や児童期は人の足を作る上でとても重要な時期にあたります。

私たち大人に出来ることは、正しい知識を身に付け子どもたちの成長をサポートしていくことです。

本コラムでは、足育の観点などから、子どもたちがこける原因と改善法をお伝えしていきます。

足育とは?

足育(あしいく)とは、自分の足に合う靴を正しく履いて、足の機能を守り育てる。

また、足本来の機能を取り戻し、正しい足の育成を行っていくことが足育の目的です。

こける原因とその改善策をお伝えします!

子どもたちが、こけやすい身体になっているのには必ず原因が存在します。

その原因は何なのか?…

考えられる原因を3つご紹介するとともに改善策をお伝えしていきます!

原因①運動不足

人の足裏には、「メカノレセプター」と呼ばれる感覚受容器が備わっており、地面の状態や身体の傾きなどをメカノレセプターが感知して信号を脳へ送り、ころばないようにバランスをとるため、筋肉に指令を出しているとされています。

しかし、運動不足の子どもたちや極端に歩く経験をしていない子どもたちは、このメカノレセプターが十分に発達していないため、身体が倒れそうになる瞬間に反応が間に合わず、こけてしまうことと繋がるのです。

<改善策>

1-a. 毎日1時間の外遊びや運動遊び行いましょう♪
1-b.1日1万歩は最低歩くこと!

(参考:厚生労働省が定める運動基準・運動指針)

上記の改善策をいきなり実施しよとすると大変かもしれません。

上手く実施できない場合は、

  • 1日10分から外遊びや運動遊びを始めてみる。
  • スーパーなどのお買い物時にカートに乗せるのではなく、一緒に歩く。

などから始めていくようにしましょう。

運動遊びの導入として、あき星の運動遊びを体験してみませんか?

https://youtu.be/Fvr4h6S3grs

原因②足指の変形「ハンマートゥー」

足指が裏の方に曲がり、爪が天井の方を向かずに前方を向いている状態になっていませんか?(図Ⅰ)

 

 

 

 

 

 

 

図Ⅰ(引用:足のお悩み百科)

このような状態になっている足指のことを「ハンマートゥー」と呼んでいます。

床に立った状態で足指を確認してみましょう。

足指の関節がイラストのように「くの字」に曲がっている場合、ハンマートゥーの可能性が高いと考えられます。

主に中指・人差し指に発生することが多いとされ、足指がハンマートゥーの状態にあるとバランス感覚が失われ転倒しやすくなってしまうのです。

この足指の変形が起こる大きな原因は、足に合っていないサイズの靴を履いていることから起こるとされています。

<改善策>

2-a.足に合った靴を選ぶことから始めましょう!

子どもの足に合った靴の選び方については、「プロが教える正しい靴選びと足育について」で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。

2-b.「足指体操」で足指の機能を取り戻そう♪

足の指を柔らかくして、足指の機能を上げる体操です。

ポイントはしっかりと指を広げましょう!

手の指が足の指の間にしっかり入るまで柔らかくします。

足指体操で本来の機能を取り戻したら、歩くことや運動を通して鍛えていくようにしましょう。

原因③足指の変形「浮き指」

浮き指とは、立ったり歩いたりする際に足の指が地面に接地しておらず、地面から指が浮いている状態のことを言います。(図Ⅱ)

図Ⅱ)浮き指の例

「浮き指」のセルフチェック方法改善策は、浮き指について詳しく記したコラムがありますので、「子どもの浮き指で起こる問題の改善方法」からご覧ください。

最後に

いかがでしたでしょうか?

近年、9割近くの子どもたちに足や足指の変形があるとされており、何らかのトラブルを抱えている子どもたちが多いと言われているのです。

それに気づかないまま成長してしまうと大人になったとき、様々な身体の悩みを感じるようになります。

子どもたちがこけているのを見過ごすのではなく、子どもたちからのSOSだと思うことが大切なのです。

あき星では、子どものたちの足の発達にも目を向けながら子どもたちへの「運動遊び・指導」を行っております。

運動が苦手な理由も足に原因が隠れているかもしれません!

お子様の運動機能や足の発達が気になる場合は、あき星へご相談ください。

全力でサポートさせていただきます!

最後までお読みいただきありがとうございました。