冬は、ウイルスや菌の活動が盛んになり、体調を崩す人が増えて来る時期です。
しかし、現在猛威を振るいつつある、新型コロナウイルスという存在が、体調不良に対する意識を大きく変えていきました。
ただの風邪であっても、周りの人の目が気になり「体調は崩せない・・・・」という想いが強まり、少しでも体調が悪くなると不安に感じるのではないでしょうか?
今回は、ただの風邪でも不安に感じる方のために、風邪予防の対策を肝臓ケアの観点からお伝えしていきます。
風邪予防と肝臓の関係
肝臓には身体の調子を整える機能があり、免疫機能との繋がりが大きくあります。
免疫とは、ウイルス・菌などの望まれない侵入物質に対し、壁となり防いでくれたり、排除したりしてくれて身体の健康を確保してくれる反応の事です。
免疫機能が低下している状態であると、体内に入った菌が排除されることなく留まり繁殖し、それが熱や身体のダルさなどの症状を出してしまいます。
免疫の詳細に関しては、ウイルスや花粉症の感染・発症を予防!免疫力との関連性!をご参照ください。
今回は、身体を守る免疫機能と関係する肝臓の働きを3つ紹介していきます!
①エネルギーをつくり、身体を温める
人間は、食べることで生きていくために必要なエネルギーを補給していますが、いきなり使用する事はできず、胃や腸で消化された後、肝臓で活動時に使えるエネルギーに変換する事で使用する事ができます。
身体を動かすと温まったという経験は誰しもがあると思いますが、活動時に肝臓で作られたエネルギーを使用した時、同時に熱を発生させているため、身体を動かし続けていると身体はだんだん温かくなってくるためです。
寒くなり身体が冷えてくると自動的に身体を温めようと起こるのが震えで、震えによるエネルギーの消費で熱を発生させ、体温が下がらないようにしています。
人間の平均体温は36.5°Cぐらいで、1℃下がるごとに免疫機能は30%下がると言われており、寒さにより起こる反応は免疫機能を落とさないように体温を一定に保とうとする反応です。
②毒素を分解してくれる
アルコールや薬(一部成分)、体内で発生した毒素を弱めてくれる効果があり、重要な機能です。
毒素を弱めてくれることで、身体によくないものを多少食べても身体に異常を起こさないようになっていますが、肝臓の働きが十分にできていない状態だと、毒素が血液の中に多く混じってしまい、体調を崩しやすくなります。
一度に多くのアルコールを飲むと急性アルコール中毒になるのも、肝臓がアルコールを分解する量以上摂取してしまい、血液の中に大量のアルコールが入ってしまいうためです。
毒素を分解させる作用は、体調を安定させるために大きく関わっています。
③タンパク質と脂質の消化を助ける
食べ物に多く含まれるタンパク質や脂質は腸で吸収されますが、同時に肝臓から胆汁と呼ばれる消化液を分泌することで、腸での吸収を助けてくれているのです。
腸は消化・吸収時に異物や有害なものを排除してくれる免疫機能の役割もしており、肝臓が消化吸収の手助けをすることで、腸は免疫機能の働きに集中する事ができます。
肝臓は元気ですか?負担を掛ける行動チェック!
肝臓の機能は、免疫機能の働きを助ける重要な役割をしていますが、肝臓を使いすぎ負担をかけ過ぎると、機能は十分発揮できなくなります。
皆さんの肝臓は疲れていませんか?
肝臓に負担をかける行動を8つ挙げているので、何個該当するかチェックしてみてください!
☐常にストレスを感じている
☐睡眠が不足していることが多い
☐ファーストフードをよく食べる
☐高カロリーなものが好き
☐サプリを複数飲んでいる
☐お酒をほぼ毎日飲んでいる
☐野菜をあまり食べない
☐運動は一日20分未満
何個該当したでしょうか?
5個以上該当した人は、肝臓に負担を掛けやすい状態と考えられ、日常生活の中で体調不良を良く感じる方は、日常生活を変えていく必要性があります。
しかし、ほとんど野菜しか食べない、お酒を一切飲まないなど、極端に生活習慣を変えることは、強いストレスを感じなかなか続きません。
食事に野菜を一品増やす、お酒を飲まない日をつくるなど、肝臓を休めることができる行動を少しずつ行っていき、該当するそれぞれの項目が1→0.8になっていく事を目指していきましょう!
肝臓機能を改善!お手軽エクササイズ
体調の崩れが気になり、少しでも免疫機能を高めておきたいという方へ!
あき星でご紹介しているエクササイズより、肝臓の機能を改善させる簡単なエクササイズをご紹介します。
①肝臓の血行改善!背中ストレッチ
内臓と筋肉には、神経を通じて繋がりがあるため、肝臓が疲れてくると腰や背中の筋肉が張って硬くなるといった現象が起こりやすいのです。
筋肉が硬い状態は、腰や背中の関節も動きにくくし、内臓周辺の血行も悪くするため、肝臓をより疲れさせてしまう状態となります。
硬くなった腰や背中の筋肉を伸ばし、肝臓周辺の血行を良くして疲労を改善させましょう!
②肝臓のツボ刺激!足指ほぐし
足には、肝臓に影響するツボが存在すると言われており、肝臓のツボを刺激するエクササイズ「足指びほぐし」をご紹介!
また、足指をほぐすと足先の血行も良くなるので、足が冷えやすい人にもオススメです。
夜寝る前に実施すると足がポカポカになり、ぐっすり寝られるようになるので、疲れも取れやすくなります♪
終わりに
今年は、例年以上に体調に気を使う事が多く、少し体調が悪くなっただけで不安に感じるのではないかと思います。
今回お伝えした、肝臓の疲れを改善する生活習慣やエクササイズの実践が、皆様のお役に立つことができれば幸いです。
コラムを読まれた中で
・免疫機能を最大限まで高めたい!
・体調が悪くなりやすいのが気になる…
と感じられた方には、セラピストが直接施術させていただくゆとり整体がオススメです。
あき星が発信する情報で一人でも多くの方が健康で幸せになっていただける事を心から願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。