「速く走る」
様々なスポーツに必要な要素であり、沢山の選手や関係者も求める一つの能力。
スポーツを行う上で「足が速いこと」は大きな武器になります。
しかし、速く走るための基本を教わっている選手はとても少ない印象を受けます。
実際に選手たちが行っている走法はランニング走法で、足を速めるスプリント走法は行えていないのです。
これは、学校教育やスポ少、部活動で「走る基本」を教えてもらう機会がないからなのです。。
今回は、誰もが速く走れるための「走る基本」と「バネ」をお伝えしたいと思います。
足の速さを決定する基本とは
足の回転速度×ストライド(歩幅)=足の速さ
足の速さは掛け算で表すことができ、どちらか一つの要因を向上させるだけでは足が速くなることはありません。
どちらの要因も向上させることが重要です。
では、二つの要因を同時に向上させるポイントをご紹介します。
速く走るためには地面からの反発を最大限利用する
「走る」という動作を考えると、地面から力を受けるのが大きなポイントになります。
地面をしっかりととらえて、効率よく走ることが足の回転数を速め、ストライドを伸ばし、速く走ることにつながります。
地面をとらえる=地面を蹴るではなく、地面を力強く押し(押力)、地面から返ってくる力(反発)をしっかりと身体全体で受けとめて、その力を前に進む力に変えていくことが大切です。
反発を利用して接地時間を短くする
トップスプリンターが地面と接地する時間は「0.1秒」程と言われています。
足が遅い選手の特徴として、地面との接地時間が長く、足が後方に流れていることがあります。
足が流れるということは、地面からの反発を利用できていない証拠なのです。
速く走るためには、「弾むような走り」を意識することがとても大切です。
足を速くするためにバネの力を使う
足を速める重要な能力の一つに「バネの力」があります。
このバネの正体は「筋肉」と「腱」です。
筋肉は腱と繋がっており、その腱は骨に繋がっています。
例えば、ふくらはぎの筋肉はアキレス腱から踵の骨へと連結し、筋肉が発揮した力を合理的に骨に伝える役割を担っています。
縄跳びのような細かな連続ジャンプをしたとき、ふくらはぎの筋肉は「キュッ」と硬く収縮し、アキレス腱は、強く素早く引き伸ばされます。
強く素早く引き伸ばされた腱は、ゴムのように引き伸ばされたエネルギーを蓄え、その後パチンコのように瞬間的に短縮し、大きなパワーを生み出します。
これが、バネの正体です。
このバネのような運動を専門的には「ストレッチショートニングサイクル(SSC)」と呼ばれ、爆発的な運動パフォーマンスを発揮するために重要な役割を担っています。
足を速めるスプリント走法においても、「バネの力」を常に利用し続けるため、速く走るためにも重要な能力であると言えます。
速く走るために鍛えておきたいバネの場所
①ふくらはぎ(下腿三頭筋からアキレス腱)
②お尻(大臀筋からハムストリングス)
③股関節前面(腸腰筋)
バネのある身体にしたいなら上記三つの場所は最低限鍛えましょう!
いきなり強度の高いトレーニング(ジャンプ系)はせず、上記の筋肉を活性化させる動的ストレッチを1週間毎日行いましょう。
動的ストレッチとは「反動を使って弾むように筋肉や腱を伸び縮みさせ、柔軟性を向上させるストレッチ」のことを指します。
動的ストレッチを繰り返すことで、バネの基本となる筋肉の柔軟性と関節の可動域が拡大します。
1週間の動的ストレッチを継続できた選手はスプリントに必要な姿勢であるワンレッグポジションを獲得しつつ、ジャンプ系トレーニングを2日に一回行っていきます!
動的ストレッチのやり方は「筋肉の柔軟性と関節可動域を一気に向上させるストレッチ」をチェック!
トレーニング内容は別のコラムでご紹介します!
さいごに
速く走れることは様々なスポーツの大きな武器となります。
また「速く走れること」は各種スポーツ特有の動きを習得する上でも基本となる能力や身体の使い方を実践できている証拠になります。
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