夏の風物詩「甲子園」。夢の舞台に向けて、全国の広告球児が白球を追いかけ汗を流し、多くの人に感動をもたらします。

そんな、イキイキと野球に打ち込む彼らですが、ハードな練習やトレーニングで腰に負担がかかり、腰痛を引き起こす球児が増えています。

身体の中心に位置し、上半身を支える役割を担う腰に痛みが発生すれば、ベストパフォーマンスが出せなくなるのは一目瞭然ですし、腰痛が原因で試合に出られない・・・なんてなれば悔しさが込み上げてきますよね。

今回は、そんな高校球児に多い腰痛「思春期腰椎分離症」の原因と効果的な対策を探って行きます。球児だけではなく指導者の皆様も、ぜひ参考にしてみてください。

高校球児の腰痛とは?

野球選手の“腰痛”の訴えはとても多く、プロアマ学生問わず、たくさんのご相談をいただいております。

その中でも、中学生や高校球児に多い腰痛は、“思春期腰椎分離症”と呼ばれる疾患が圧倒的に多い印象を受けます。

では、この聞きなれない疾患について、具体的にみていきましょう。概要と原因、対策を知ることが、より改善への近道となります。

思春期腰椎分離症について

腰椎椎弓および上・下関節突起間部に起こる疲労骨折です。腰を反る時に痛みが出やすく、MRIやCT検査で診断されることが多い疾患です。

14歳前後の男子に最も多く、そのほとんどがスポーツを行なっているというデータもあるほど、思春期のスポーツ少年によく見られます。

腰部を反らして捻る動作の多いスポーツで発生する可能性が高いと言われており、代表的なものとしては野球、サッカー、バレーボール、バスケットボールなど、人気スポーツです。

思春期腰椎分離症の原因

腰椎分離症の主な原因として、

  • 成長期特有の筋肉の柔軟性低下と骨強度の低下
  • 股関節周囲の筋肉が硬い
  • 股関節の可動性低下
  • 胸の硬さ
  • 体幹の安定性低下

以上の影響から、ランニングやダッシュの際に腰が反りすぎてしまい、腰へのストレスが増大することで腰椎分離症を発症します。

他にも、野球のバッティングなどの身体を捻る動きの際に股関節が硬いと上手く股関節を捻ることができず、「腰を捻ること」でどうにか動きを成立させようと無意識にしてしまうことが原因となることも考えられます。

身体の捻る動きは、基本的に胸と股関節になるため、腰を捻ることができる範囲はとても少なく、無理に捻ろうとすると大きな負荷が発生してしまいます。

思春期腰椎分離症を改善するために

少年たちを苦しめるこの思春期腰椎分離症を改善するには、大きく分けて二つのポイントがあります。

①腰骨へのストレスを軽減させるために、胸や股関節の可動性を拡大させる

②逆に、動きすぎる腰骨を支える安定性の向上

この二つのために、胸郭や肩甲骨、股関節周囲筋を中心とした柔軟性の改善、体幹トレーニングを行っていきます。

また、負荷を減らすために重要な柔軟性の向上は優先的に行なっていく必要があるため、「前モモやお尻の柔軟性」を高めるストレッチは積極的に行なっていくことが望ましいでしょう。

腰痛軽減エクササイズ

ここでは、腰椎分離症の改善に効果的なエクササイズをご紹介します。自宅でもできる簡単なものなので、ぜひ日頃の生活に取り入れてみてください。腰痛を抱えている子供から大人まで、誰でもできる気持ちのいいストレッチです。
※受傷直後や痛みがある、運動禁止の指示が出ている際は無理をなさらず、事前にご相談ください。

【お尻ストレッチlevel1】

【お尻ストレッチlevel2】

【前モモストレッチlevel1】

無理のない範囲でストレッチを行い、怪我をした時よりも進化してフィールドに戻りましょう!

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