長年、「柔軟性」はスポーツ障害との関連性から非常に重要視されており、

誰もが一度は「身体が硬い(柔軟性が低い)と怪我をしやすい」とお聞きしたことがあるのではないでしょうか?

実際、「怪我予防のために柔軟性を向上させて欲しい」という要望が、サポートしているジュニアアスリートやスポーツチームでも多いです。

ここで重要なのが、「なぜ身体が硬いと怪我をしやすいのか」を理解してストレッチ や体操を行なっているのかどうか…

選手や保護者、チームの指導者にお聞きしても、「柔らかい方が怪我がしにくいと思うから」という言葉が返ってきます。

確かに間違いではありませんが、なぜ柔らかいと怪我をしにくいのかという答えにはなっていません。

本コラムでは、「なぜ柔軟性が必要なのか」を怪我のメカニズムからお伝えし、毎日のストレッチ・体操を習慣化させる一つの考え方をご紹介します。

数年前の怪我予防の観点

数年前、テレビや雑誌などでプロアスリートが肉体改造で体重を増加させる番組などがよく見受けられ、スポーツ障害や怪我予防、パフォーマンスの向上を図ろうとしていました。

私自身も以前は、柔軟性への見解が浅く、筋力(パワー)・筋肉量を向上させるだけでスポーツ障害や怪我予防、パフォーマンスの向上に繋がると考えていました。

しかし、体重が増加し、身体が大きくなり、パフォーマンスが増加するかというと・・・

逆に怪我をしたり、パフォーマンスが低下するなどの悪循環に陥ることがあり、トレーニング後に選手生命を絶たれる選手たちを数多くみてきました。

今思うと、肉体改造により身体が大きくなり、余計な筋肉が付いてしまった結果、身体が硬くなりすぎてしまっていたのではないかと思います。

怪我の原因は「衝撃」

大半のスポーツ障害や怪我の原因は「衝撃」です。

例えば、陸上などの走るスポーツの場合、走る際に地面に力を加え、身体に返ってくる力を利用して前に進みます。

地面に加える力が強いほど、身体に返ってくる力も強くなり、走るスピードが速くなります。さらにロスなく力を全身に伝達することができれば、高いパフォーマンスを発揮することができます。

しかし、身体に返ってくる力が高くなれば、身体への衝撃も強くなり、怪我のリスクが向上します。

衝撃を吸収し、分散できない場合、身体の弱い部位や不安定な部分に衝撃のストレスが蓄積され、組織損傷などの怪我や痛みなどの症状が発生するのです。

この「衝撃」を上手く吸収し、分散することが柔軟性の役割であり、怪我予防を体現するために絶対に必要な機能なのです。

ストレッチだけでは不十分!?関節の可動性と筋肉の伸縮性を鍛える

柔軟性を向上させるためのトレーニングとして、第一に選択されるのが「ストレッチ」です。

ストレッチとは、身体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすトレーニングを指します。(引用:Wikipedia)

つまり、筋肉をターゲットにし、筋肉の伸縮性を改善させ、柔軟性を向上させるトレーニングになります。

しかし、毎日ストレッチを行なっても柔軟性が改善されない選手も多いのではないでしょうか?

上記のような選手は関節を動かす体操が必要になります。

体操とは、健康・医療・教育・鍛錬・美的表現などの目的で行われる身体を動かすトレーニングを指します。(引用:Wikipedia)

あき星では、筋肉の伸縮性の改善を目的とせず、関節の動きや可動性を改善させるトレーニングを関節体操と表現しています。

いくら筋肉をストレッチしようとしても、関節が硬くて動いてくれないと筋肉は伸縮されません。

大切なのは、筋肉が硬いのか、関節が硬いのか、もしくは両方硬いのか。

柔軟性を低下させる硬い部位を明確にすることで、適切なトレーニングを選択することができ、効率的に柔軟性を改善させることができます。

習慣化できれば必ず柔軟性は向上する

人間は、日常的に使っていない筋肉や動いていない関節を硬める習性があります。

逆にいうと、使っていればどんどん動き、柔軟性は高い状態を維持することができます。

つまり、柔軟性を向上させるために、ストレッチや体操の一日あたりの頻度を増やすことが大切なのです。

例えば、一日に60分間のストレッチや体操を行なっている選手は10分×6回や5分×12回にした方が柔軟性を向上させやすいということです。

そのために、日常生活の中でコマ目にできる簡単ストレッチ・体操をお伝えします。

毎日取り組む!スポーツ習慣化トレーニング

背骨・股関節の可動性を一気に改善させる体操

https://youtu.be/_6LrLI1yWTI

股関節が柔らかくなる開脚ストレッチ4種

https://youtu.be/eZwGV39IYXI

ご自身の身体に合わせ、ご無理のない範囲で行なってみてください。

上手くできない場合は、ご相談をいただければお返事いたします。

トレーニングを習慣化させるために必要な考え方

いかがでしたでしょうか?

怪我予防のためには、柔軟性がなぜ大切なのか、柔軟性を改善させるためには日々の「過ごし方」がとても大切だということを分かって頂けましたでしょうか?

あとは、行動を起こし習慣化させることができれば自ずと結果は変わってきます。

「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」

ウィリアム・ジェームズというアメリカを代表する哲学者・心理学者の言葉であり、スポーツや経営、人生における成功や幸せなど、人間が良い意味で変化するための本質を突いた素晴らしい言葉だと思っています。

私がサポートしているチームや選手に対して話をする際には、「基準」「意識」「結果」「目標」を付け加えて説明をします。

人は何かを成し遂げたい時、必ず目標を掲げます。「甲子園に行きたい」「良いバッターになりたい」などです。

その目標を叶えるためには「どれ程の基準」で「どれ程の意識」を持って毎日「行動」するのか。その行動が「習慣」に変わり、「人格」が形成され、目標に対する「結果」が変わり、結果によって「運命」は左右されるのです。

自分と同じ目標を達成した先人から学び、真似をし、実直にやり続ける。

自分が思い描く目標を実現するために、まずはストレッチ・体操から始めてみませんか?

最後に

スポーツも仕事も人生も、毎日の習慣で決まるということ。

成功者は毎日必ず小さなことをコツコツ積み重ねてきた方々です。

つまり、達成したい目標に向かってスケジュールを立てて、取り組む行動が習慣化できるのかが成功の鍵

でも、人だから、できない時、挫折する時、挫けそうになる時、心が折れそうになる時があります。

何をしたらいいのか、これで合っているのか、不安になる時があります。

そんな時に、あき星が一つの道標になってくれたら嬉しいです。

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自分が思い描いた未来、結果に向かって、毎日一歩一歩進められるように、理学療法士とスポーツトレーナーの観点から原因を導き出し、あなたの身体と夢に合わせたスポーツトレーニングを展開させていただきます。

あき星は全てのスポーツ選手、関係者を応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。