最近、気温がグッと下がり、朝晩だけでなく日中も寒くなってきましたね。

もうすぐ冬の季節が到来しますが、ほとんどのスポーツはオフシーズンに入り、冬のトレーニングを開始するのではないでしょうか。

私が専門的に指導している”野球”では、「冬トレ」が大体のチームで行われます。

「冬トレ」とは”冬の間にウエイトトレーニングやパワートレーニングなどを行い、春・夏の大会に向けて心と体を、一回り・二回りも大きくしてパフォーマンスアップを図るトレーニングです。

僕の経験でもあるのですが、冬トレを頑張るとバッディングの飛距離や打球速度が格段にアップしました。しんどいですが、真剣に取り組むと必ず成果は表れることを身を持って実感しました。

しかし、ただ身体を大きくするためにウエイトトレーニングをガンガン行えば良いかと言うと、そうではありません!

“なぜ身体が大きくなるとパフォーマンスが変化するのか”

それを明確にすることで、何を意識して冬トレを行えば良いのかが分かってきます。

専門的に指導している野球を例に挙げてご紹介したいと思います。サッカーやバスケなどの他競技の選手も置き換えて考えて頂けると幸いです。

身体を大きくする目的は?

なぜ身体を大きくした方がいいのでしょうか?

  • バッティングの飛距離を伸ばすため
  • 打球速度を速めるため
  • 球速を速めるため
  • 遠くに投げるため      など

これら全て、身体を大きくすれば変化する可能性が大いにあります。

では、なぜパフォーマンスは変化するのでしょうか?

運動量=質量×速度

バットでボールを撃つ、ボールを速く投げるなどのパフォーマンスを発揮する際に必ず力学が生じています。

運動量=質量×速度をピッチングに置き換えるとイメージしやすいです。

運動量は“球に加える運動の量”つまり”パフォーマンス” 質量は“体重” 速度は“腕の振り(厳密に言うと身体全体のスピード)

球に加える運動量=体重×腕の振りとなります。

つまり、”球に加わる運動量が増えるほど球の速度は速くなります”つまり”パフォーマンスが高い”

そのためには、身体を大きくし(体重を増やす)、速く動けるようになることが大切になります。

トレーニングの性質を理解する

体重を増やしたいからウエイトトレーニングを頑張ります!

これでは身体は大きくなるだけで、パフォーマンスは上がりません。

分かりやすいので、運動量=質量×速度の式に置き換えてみましょう。

運動量(10)=質量(2)×速度(5)だったとします。ウエイトトレーニングばかり行なって冬を過ごしたら、

運動量(5)=質量(5)×速度(1)になっていました。結果的に運動量は半分になっています。

ウエイトトレーニングは質量を増加させますが、質量が増えれば増えるほど速度は遅くなるというデメリットがあります。つまり、結果的に”パフォーマンスは下がっている”ということです。これでは本末転倒ですよね。

やみくもにトレーニングを行なっていたら良いわけではないということです。

効率良くパフォーマンスを向上させるためにもトレーニングの性質や目的を理解することはとても重要だということです。

体重を増やすウエイトトレーニング

身体を大きくする代表的なトレーニングとして、ウエイトトレーニングがあります。冬になればどのチームでもウエイトトレーニングの時間や回数が多くなります。

ウエイトトレーニングの目的は、「筋肉で体重を増やすこと、筋力をつけること」です。

この目的を知らずにウエイトトレーニングをしている選手はもったいないです。トレーニングの目的を明確にすることでトレーニング効果が格段に上がります。

しかし、ウエイトトレーニングばかりを行なっていくと、体重は増加しますが、動くスピードは遅くなります。さらに柔軟性も低下しやすいというデメリットがあります。

速度を速めるパワー・スピードトレーニング

身体を速く動かす、筋肉のスピードを速める代表的なトレーニングとしてジャンプトレーニングやラダートレーニングがあります。

ジャンプトレーニングやラダートレーニングの目的は、「身体を速く動かせるようになること」です。

しかし、ジャンプやラダーは筋肉に加わるストレスは他のトレーニングより格段に上がります。怪我のリスクが増えますので注意が必要なトレーニングなります。

怪我を防止する柔軟性トレーニング

ウエイトトレーニングとパワー・スピードトレーニングのデメリットを解消してくれるのが柔軟性トレーニングです。代表的なトレーニングとして「ストレッチ」があります。

ストレッチの目的は、「硬くなった筋肉を動かしやすくすること、可動域を拡大すること」です。

ウエイトトレーニングで硬くなった筋肉を動かしやすくし、パワー・スピードトレーニングで怪我をしないように予防する。

とても重要な役目を果たすトレーニングです。

何をどれくらい改造すれば良いのかを明確にする

運動量(10)=質量(2)×速度(5)が冬トレの前だとします。

まずは、柔軟性を上げるためにストレッチを重点的に行い、身体を動かしやすくしていきます。

その後、体重を増やすためにウエイトトレーニングを行い、速度を速めるためにパワー・スピードトレーニングを行います。

もちろん同時並行でトレーニングを進めて頂いても大丈夫です。

そうすれば、運動量(30)=質量(5)×(6)のようにパフォーマンスが劇的に変化する可能性があります。

この場合、一冬超えた時に球速が大幅に速くなっている可能性があるということです。

この、運動量=質量×速度の式はかけ算ですので、上がり下がりの幅が大きいのも特徴です。

活かすも殺すも自分次第の意識で変化しますので参考にして頂ければと思います

自己流のトレーニングをする前に

いかがでしたか?

トレーニングと言っても、メリットやデメリットがあり、目的に応じて効果を発揮できるかどうかが変わってきます。

他のトレーニングでも同じことが言えますので自己流でトレーニングを選択し行うのではなく、トレーニングのことを詳しく知っているトレーナーに指導を受けることが、目的を達成するための一番の近道だということです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。