これからの季節に心配される「熱中症」
今の私たちには、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、
- マスクの着用
- フィジカルディスタンス(ソーシャルディスタンス)の確保
- 手洗いやうがいの徹底
- 3密(密集、密接、密閉)
等の対策を取り入れた「新しい生活様式」を実践することが求められています。
夏期の気温や湿度が高い中でのマスクを着用は、熱中症のリスクが高くなる恐れがあるといわれており、
既に東京では、熱中症の疑いで病院に搬送された人が、128人にのぼったとのニュースが報道されました。
今夏は、マスクの着用により、例年以上に熱中症に気をつけなければいけません。
私たちに出来ることは、対策と予防を徹底して行うことです!
今夏の「熱中症」を予防する方法とは?
マスク着用という「新しい生活様式」において起こりうる熱中症予防について、5月26日に生活厚生労働省健康局健康課より、熱中症予防行動が発表されました。
分かりやすくまとめてみましたので、今夏の熱中症予防の参考にしてみてください。
①人との距離が十分に確保できる場合には、マスクをはずすしてもよい
高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなる恐れがあるため、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
ただし、屋内運動施設での運動は、新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団感染)のリスクが高いことから、お住まいの自治体の情報に従うようにしてください。
②マスクを着用している場合には、強い負荷の作業や運動は避ける
マスク着用時には、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
そのため、強い負荷がかかる行動は出来るだけ避けるようにしましょう。
また、マスクを着用しての作業中は、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給(体重50kgの成人の場合、1日あたり1.2リットルを目安)にをとる、マスクを一時的にはずして休憩することも熱中症を予防する上で大切になってきます。
③エアコン使用時には、温度設定をこまめに調整する
熱中症予防にはエアコンの活用が有効です。
ただ、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行う機能はついていないため、新型コロナウイルス対策を行うには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。
そのため、換気によって室内温度が高くなる可能性が考えられるので、エアコンの温度設定を下げて部屋の温度が上昇しないように調整するようにしましょう。
④ 日ごろから体温測定や健康チェックを徹底して行う
毎朝、決まった時間に体温測定や健康チェックを行うようにと、厚生労働省からもお願いが出ています。
これらの体調・健康管理は、コロナ対策にも熱中症予防にも有効です。
自身の平熱を知っておくことで、発熱などにも早く気づくことが出来るため、日ごろからご自身の身体を知り、健康管理を充実させておきましょう。
また、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養することは、健康な毎日を過ごす上で大切です。
高齢の方や小さい子どもは特に要注意!
高齢の方や小さい子どもは、熱中症になりやすいとされています。
環境省・厚生労働省からも高齢の方や小さい子どもたちには、十分に注意すると同時に3密(密集、密接、密閉)を避けつつ、周囲の方からも積極的な声かけをお願いするようお知らせが出ております。
高齢の方の場合
高齢の方は、暑さを感じにくく、体温調節機能の大切な役割を果たしている発汗と血液循環が低下し、暑さに対する抵抗力も少なくなっていると考えられます。
また、のどの渇きを強く感じない方もいるため、水分不足になりがちで、気づかないうちに熱中症を起こしてしまう場合があります。
のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をとるように心掛けましょう。
小さい子どもの場合
小さい子どもは、体温調節機能が十分に発達していないため、気温が皮膚温度よりも高くなったときに、深部体温が上昇し、熱中症を起こしやすくなります。
また、気温が高い日などに外へ出た場合、身長が低い子どもは、地表面からの熱の影響を受けやすく、大人よりも熱中症になりやすいため、注意が必要です。
子どもの顔が赤くなったり、いつもより汗をかいたりしている場合は、深部体温がかなり上昇していると考えられるため、涼しい場所で十分に休ませるなどの対応をとるようにしてください。
その他にも、風通しのよい衣服を着たり、水をこまめに飲ませるようにして熱中症対策をとりましょう。
そもそも、熱中症とは?
熱中症は、気温の高い環境下にいることで、体温の調節機能が働かくなったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる様々な症状の総称が熱中症です。
熱中症の症状とは?
熱中症の症状は、主に3段階に分かれると考えられています。
ステージⅠ
「熱失神・熱痙攣」
- 立ち眩みやめまい
- 手足が痺れる
- 筋肉が痛い、痙攣する など
<対応>
涼しい場所で休ませながら、冷えた水分や塩分を補給しましょう。
また、誰かがついて見守り、症状が良くならなければ病院へ連れていくようにします。
ステージⅡ
「熱疲労」
- 頭痛や倦怠感
- 吐き気や嘔吐
- 失神 など
<対応>
ステージⅠの処置とともに衣服をゆるめ、身体を積極的に冷やすようにしましょう。
また、医療機関への受診もお勧めします。
ステージⅢ
「熱射病」
- 意識障害
- 歩けないなどの運動障害
- 過呼吸やひきつけ など
<対応>
ステージⅢは、直ちに救急車を呼び、病院へ搬送しましょう。
「熱中症予防指針」を使用して対策をとりましょう!
下の表は、日本気象学会によって作成された「熱中症予防指針」と呼ばれる表です。
WBGT(暑さ指数)による参考温度を基準に、日常生活をおくる・運動を行う際の危険度の目安と注意点が示されています。
日常生活や外出時、運動時などの参考に使用してみてください。
日本気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より
(引用:環境省「熱中症予防声かけプロジェクト)
日本気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より
(引用:環境省「熱中症予防声かけプロジェクト)
日常生活からも熱中症予防!
いかかでしたか?
今後、まだまだ気温は上昇していくことが予想されます。
「新しい生活様式」による熱中症予防行動とともにこまめな水分補給を始め、バランスのよい「食事」やしっかりとした「睡眠」をとることで、熱中症になりにくい丈夫な身体をつくることも大切です!
最後に
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今年の夏は、お家の中で快適に運動を行い、あき星と楽しい夏をおくりましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。