「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言いますが、もうすぐ4月がやってきますね。

4月と言えば、子どもたちにとっては新学期!新たな1年が始まります。

新学期から、「何かスポーツを始めさせたいな?」「習い事で運動不足を解消させたい!」そう考えられている親御さんもおられのではないでしょうか?

今回のコラムでは、上記のようにお考えの親御さんのお悩みを少しでも解消できるように、新学期からのお子さんの習い事を選ぶ参考になれば幸いです。

スポーツ・運動の習い事で子どもが得られることは?

①運動神経が向上する

「幼児期・児童期」は神経の発達が著しく成長します。

運動神経の発達について、下記のコラムで詳しく紹介しています。

子どもの運動神経は伸ばせる!大切なのは5歳までの過ごし方

今回のコラムと合わせて読むことで、習い事を選択する参考になるかと思います。

②運動習慣が身につく

現代の小学生は、昔と比べて身体を動かす機会が減っていると言われています。

それは、ゲームやスマートフォンの発達によって、家でゲームをする子どもたちが増えてきているからなのです。

日ごろから身体を動かす習慣を身につけることで、運動不足にならないように促すことが出来ます。

③強い身体になる

スポーツや運動を行うことは、自分自身の身体の使いかたを知ることに繋がります。

最近では、「コケて手をつけず顔を怪我する子」「跳び箱に手をついたときに手や指の骨を折る子」など、運動時の怪我が多いと聞きます。

それは、身体の使い方を知らないのが大きな原因だと考えられます。

④健康促進に繋がる

運動習慣を身に付けると、身体の発達が促されることにより、「生涯」健康的で活動的な生活習慣の形成にも役立つ可能性が高くなり、肥満や痩身を防ぐことにも繋がります。

⑤ストレス解消になる

スポーツや運動を行うことにより、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が脳内に分泌されるとされています。

「セロトニン」には、精神を安定させ、ストレスを軽減させる働きがあることがわかっています。

習うことによって得られるものも変わる?

今回、ご紹介したことは、「スポーツ・運動」の全般で得られることです。

この他にもスポーツや運動を行うことで、得られることはたくさんあります。習うスポーツ毎にも得られるものが変わってきます。

「何を始めさそうかな?」と悩まれたときは、色々と調べてみることをオススメします!

スポーツ系の習い事は一つに絞らないほうがいい?

スポーツを一つに絞ることで起こるデメリット

子どもの筋肉や骨格はまだまだ未発達な面が多くあります。

未発達の内から一つのスポーツに絞り、同じ動作を練習の中で繰り返すことによって、怪我を引き起こす可能性が高くなるとされています。

それを回避するためには、特定のスポーツだけでなく、空いた時間を他の「スポーツ・運動」に使い、複数の「スポーツ・運動」から様々な動きを経験することで、総合的な運動能力の向上を図りましょう!

また、早い内から特定のスポーツを始めると「バーンアウト」(燃え尽き症候群)となり、早期にスポーツをやめることに繋がりやすいとも言われています。

トップアスリートの幼少期を知る

大谷翔平選手(メジャーリーガー)

子どものころには、お母さんがバトミントンの国体選手だったということもあって、小さい頃はバトミントンをしたり、小学校三年生から野球も習い始めたそうです。

また、小学生のときには野球だけでなく、水泳も習っていたと言われています。

本田圭介選手(元サッカー日本代表)

小学校2年生からサッカーを始めていたそうですが、本田選手もサッカーだけでなく、野球や水泳なども習っていたと言われています。

スポーツは何歳から始めるのが理想?

「スポーツを始めるのは何歳からがいいですか?」

これは、親御さんからよく質問される内容です。しかし、この質問に対しての明確な答えは出ていません。

ですが、子どもの発育発達からスポーツや運動の習い事を始めるタイミングを考えることは可能です。

スキャモンの発育曲線から見るスポーツを始めるタイミング

下の図はスキャモンの発育曲線と言われる図です。

人の神経系統は、生まれてから5歳頃までに80%の成長を遂げるということが下の図から分かります。

そして、12歳でほぼ成人の100%にまで成長します。

「幼児期・児童期」と呼ばれる時期は、神経系の発達が著しく、様々な神経回路が形成されていきます。

その為、神経がほぼ完成を迎える5歳ごろまでに様々な運動経験をしておくことが大切です。

(引用先:DIVERSITY x CREATIVITY IT×○○に関する情報発信メディアより)

「即座の習得」が可能なゴールデンエイジ

子どもたちの神経系が発達する過程の中で、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期が存在します。

9歳前後から12歳前後において、子どもたちは、「即座の習得」が可能と言われています。

「即座の習得」とは、お手本などの動作を見るだけで、「動きのコツ」をつかみ、その動作を習得してしまうということです。

つまり、この時期にスポーツを始めておくと、そのスポーツにおいての特定のスキルを習得しやすいということになります。

ただし、「即座の習得」を可能にする為には、それ以前の段階で様々な運動を経験し、神経回路を形成しておく必要があります。

そこで重要となるのが、「プレ・ゴールデンエイジ」という時期です。

「神経回路の発達」プレ・ゴールデンエイジ

「プレ・ゴールデンエイジ」は、3歳頃から8歳前後までの脳をはじめとした神経回路の発達が著しい時期のことです。

この時期に様々な運動や遊びを行い、運動神経をたくさん刺激しておくことで、ゴールデンエイジでの「即座の習得」に繋がると言われています。

この、「プレ・ゴールデンエイジ」の時期は特定のスポーツや運動ばかりでなく、子どもたちに色々なことを経験させたいですね。

最後に

子どものスポーツや運動の習い事について、色々とご説明してきましたが、最後に一つとても大切なことがあります。

それは、どんな習い事を始めるにおいても、子どもたちが「楽しい!」そう思えることが大切です。

あき星では、ご自宅にお伺いして子ども一人一人に合わせた運動メニューを行う「出張子どもパーソナル運動遊び・指導」などを行なっております。

「運動遊び・指導」を通して、「身体を動かすことって楽しい!」「スポーツって楽しい!」と子ども自身が体感し、挑戦したいという心や積極性を身に付けることができます。

何かお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。